現代の異世界物語 金龍化~前編
私の導き手である審神者さん。
その人に付いている龍神は元(もと)赤龍のグリさん。
グリさんはこれまで出会ったどの龍のなかでも強い個性を放っているように感じます。
面倒くさい事は一切しない…ようにみせかけ実際はしている龍。
審神者さんとは過去世からの繋がりが強く
まるで親友?父と子?のように
冗談を言い合ったり、時にはぶつかり合いになったり…
とにかくお互いに人と龍の垣根を超えた関係に思えます。
実はグリさん。
相手を精進させる為には"手段を選ばない"。
優しいようで
課せられる人にとっては
優しくないんですよね(--;)
一方でスーパーカップのアイスクリームが
大好きという可愛い一面もあるので
本当につかめない龍神さんなんですよ。
さて、今回はこの御二方に関するお話。
・グリさん
『審神者。チョコチップアイス買って🐉』
…!! またアイスかよ~!
…ドラッグストアで密かなやり取り
最近はいつもこうだ。
こういう時は他の人の目が気になる。
・審神者さん
「ダメ。買い置きがまだ冷凍庫にあるんだから(--;)」
この頃の審神者さんは
毎日毎日、グリさんが連れて来た霊を天へ上げ
魂を入れる画家として"視えない存在"が入る器を毎日毎日、描きおこし
誰にも評価されず、誰にも労われず
秘密裏にこなす毎日。
"視えない存在"とは天界の者や地獄界の者。
精霊や妖精。妖怪にまでのぼり
かれこれ300体は描き、入魂してまして。
・皆一様に対価を払い審神者さんに会いに来て対談し、
審神者さん自身も前日に寝込んだりと対価を払っている様子。
これを延々と繰り返すのも精進なわけですが私には出来ないなぁと思っていました。
しかし とうとうある時。
「ねぇ グリさん。いつまでこれを続けるんだい?
僕は"人"なんだよね。」
突然、審神者さんが声を荒らげたんです。
~後編へ続く。
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