現代の異世界物語 天部~後編
・天(ソラ)さん
『…先程は失礼しましたね。』
ゆっくりと頭を下げる天部の者を
私も見ていまして、
そうすると審神者さんの憤りもスーッと和らいでいったのです。
・審神者さん
「いえ。僕もごめんなさい。
…ところで噂通りの人間って?」
それは確かに私も気になるところ。
霊の間では
"天へ上げてくれる人"がいるらしいと
噂があるようですが
じゃあ、天界ではどんな噂になってんだろう?
と審神者さんも気になったご様子です。
…噂について天さんが話します。
『私たち存在を"個"として
尊重してくれる珍しい者がいる。…という噂です。』
"なるほどなぁ"と思いました。
私も一見、審神者さんが
ただ怒り散らしているように感じてましたが
怒りの意味は
・グリさんの心を尊重し、代弁した。
・追い詰められた自分の心を尊重し、抗議した。
・天さんの天部らしからぬ振る舞いを見極め、諌めた。
ということでして
…"闇雲には敬まわないよ"って姿勢が
"審神者"っていう性質なんですよね😊
・天さん
『あなたの性格は知ってはいましたが…私に意見する者など、なかなかいませんよ?』
先程とは違い親しみのある微笑みでお話する天さん。
すると…
・審神者さん
「僕の事をそこまで知っていながら
"あのような条件や振る舞い"な訳でしょう?」
……👀‼️ 確かに。
そのまま話を続ける審神者さん。
「あぁそうか‼️ …もう😩‼️
そりゃ そうだよなぁ‼️
"最初から僕に呼び出させるように"
あんな条件出したんだもんなぁ‼️」
・天さん
『…気付かれましたか(笑)』
つまりはこういう事👀
・天さんは審神者さんと会うために
"わざとグリさんの金龍化を断り"
審神者さんに押しつけた。
すると審神者さんは"必ず自分を呼ぶ"ことを知っていた。
・煽ったのは審神者さんの怒りのエネルギーを
自分がやって来た"対価"にするため…と、
もうひとつは噂通りの人間か見極めるため。
・これらは時間の制約がない存在にとっては"既に知っている流れ"のようだ。
「…で、そこまでして こちらに来て
あなたの本当の意図は何ですか?」
…そう言うとニヤッと笑う審神者さん。
『……意地悪な方ですね。
もう分かっているのでしょう?』 と天さん。
やり取りを見ていましたが
なんだか主導権が変わったように思えます😅
観念したように天さんが真意を話します。
『審神者…。
私を描いてください。
"家族として迎えてくれる人間がいる"と
他の天部の者が話しているのを聞いて
来てみたかったのです😣
そんなの知ったら私だって迎えられたいわ。』
なーんだそうか‼️と審神者さん。
…これ絶対わざと言わせましたよね😅
・審神者さん
「分かりました。では今日から家族になりましょう🤝」
…こうして無事に円満解決となったのです😊
さらに
こういう流れになるべく
"天部と加担していたグリさん"は口笛を吹いて誤魔化していましたがね🐲🎶
天部編 おしまい。
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